大好きだったあいつ



それから数日後、あれから望さんと連絡を取り直して、仕事終わりにご飯行こうという話しに落ち着いた。

時計を見ると、予約した時間まで1時間ぐらいある事に気付く。

ハイヒールを鳴らしながら、こうちゃんに電話をしようと鞄を弄っていると、横から腕を掴まれた。


ビクッとしてそちらを見ると、綺麗に磨かれた靴にスーツを着た洋平さんだった。


「…わ、何?
びっくりした……」


驚き過ぎて胸がドキドキ高鳴る。


「暇潰しに来た。
もうすぐ終わるだろうと思って。」


そんな間柄でしたっけ?
私達って。


「はぁ…」


間抜けな声を漏らすと、可笑しそうに話し出した。


「なぁ、この前の男と続いてんの?」


「は?なんなの。
気になる?」


そんなわけ。とバカにした様に吹き出す彼にムッとする。