大好きだったあいつ



「……うん…」


困った顔で椅子に座った望さんに、どうしたの?と尋ねる。


「…や、本当に申し訳ないんだけど、外せない用事が出来たからまたの機会にしてもいいかな?」


普通だったら怒るところかもしれないけど、行き場に困ったあたしからしたら救いの言葉だった。


「あ、全然いいよ。
また改めて場所決めてから会おう!」


ごめんね、といそいそと店から出て行ったので一息つく。


疲れた………

全てのことに対して考えて行動しなきゃいけないなんて、本当に面倒くさい。


あたしこんなんで、やっていけるのかな?


不安に駆られる。
自分が引っ張るなんて、絶対に向いてないのに。