大好きだったあいつ



「…雑誌読もうか。
どっかいい所あったら行こうよ。」


あ、と手に持っていた雑誌を彼に手渡す。


「普段どんな所で遊んでるの?」


「え、ほとんどご飯行って解散とかばっかりであんまりお出かけはしないかな。」


「そうか。
俺も話題のスポットとか全く分からないからなぁ…」


沈黙………


どうしよう、あたしから誘っておいて行きたい所ないなんて。



雑誌をめくりながらアワアワと必死に考えていると、ピロロン♪という携帯の音が鳴った。


「あ…ごめん電話だ。
ちょっと出てくるね。」


店の外に出て行った望さんを見送り、携帯でも話題のスポットを検索した。


お、いい遊園地あるじゃん。
ここにしようかな。



「ごめんね。」


望さんが帰って来たので、あたしは勢い良く携帯を彼に見せて、ここは?と聞いた。