大好きだったあいつ



「別にお茶ぐらいするよ!」


「前のバーといい、お前友達いないのか?」


失礼な奴!!


「あのね、今日はあたしデートなんです!」


「へぇ…」


と、あたしの後ろに視線を移したので振り返ると、望さんが後ろに立っていた。


「わ、びっくりした!」


「知り合い?」


穏やかに笑う彼に、洋平さんも作り笑顔で返事をした。


「昔の知り合いでして。
俺の友人の妹の友達なんです。
邪魔をしました。
すみません。」


嫌味を言ってくるかと思いきや、伝票を持ってじゃあな。と喫茶店を出て行った彼に驚いた。



「モデルみたいに顔整った人だね。」


「あ、うん。
顔はね。
性格すんごい悪いんだから。」


そうなんだ。と笑った望さんに、笑い返す。