大好きだったあいつ



「…望さん、今日はデートだって思っても良いんですよね?」


単刀直入に言うと、彼は不思議そうな顔をした。


「え?
デートでしょ?」


「…良かった…」


天然は怖いから一応確認だけでも。



「今日さ、どんな1日になるのか考えてたんだ。
意外と穏やかな感じでホッとした。」


そんな事を始めに言われてしまったら、次はもう美術館とか図書館とかしか思い浮かばないじゃない!


「……あはは。
望さんも行きたいところあれば言ってね!」



「うん。
ほのかちゃんの好きなところに行こう。」


「……………。」



願いを込めて強めに言ったのだが、届かなかったらしい。



やっぱり、どこでも良いって言われるのって、しんどい。