「何不機嫌になってるんだよ?
どうした?」

「……子供扱いされたくないの。」

ふはっと笑う洋平さんに、更にムッとする。


「だって16なんて、まだまだ若いだろ?
俺なんて23だぞ。
そんな事気にするなんて、好きな奴でも出来たか?」


図星を刺されて顔が赤らむ。

「おっ、図星か。
相談てそれ?」

ニヤッと笑って見せる彼は、自分だなんて思ってもない顔だ。


「どうしたら、好きになってもらえるかな?
…洋平さんはどんな人なら好きになる?」

うーん…と考える仕草を黙って見つめる。