あなたは私のヒーロー


高校2年生になってから1ヶ月経った昼休み、私は屋上へ来ていた





昼休みの屋上には誰もいなかった





この学校は屋上より中庭の方が人気だからだ





だから私は屋上へ来る





人のいる場所になんて行きたくもないから





私の名前は中川如南(ナカガワ ユナ)





私は、あと1年しか生きられないらしい





宣告をされたのは3年前




中学3年生になる前だった




その頃の私は今と違い、明るかった
友達もいた
運動も沢山していて、毎日が楽しかった
でも、病気と知らされた瞬間私は全てを失った





未来 希望 愛


病気が私からこの三つを奪い去った今、どうして私が生きているのか分からなかった