私は愛華アイカ 14歳 中3
彼は拓人タクト 14歳 中3
私と拓人は付き合ってだいぶ長い
もうかれこれ1年半ぐらいになる。
私達も中学三年生、思春期や発情期
ももう来る歳だ。
付き合いも長いので2人ともそろそろ
ヤっても良い頃だと思ってた。
周りがヤってるからとか言う理由ではなく
お互いが好きで、愛し合っているからこその行為だと思っていた。
でも行為の仕方がおかしかった。
薬局でコンドームを買うのがはずかしく
外出しで大丈夫だと思っていた。
最初の頃は妊娠なんてしなかった
だから余計安心してしまい
ゴムが無くても大丈夫なんだと
2人ともが思い込んだ。
それからしばらくがたって
生理が来なかった。
体もだるい。
お腹もよく空く。
胸が張る。
下腹の痛み。
まさしく妊娠の初期症状。
怖くなり、拓人に連絡した、
拓人は、妊娠検査薬を買えと
言ってきた。
私は薬局に行くのが怖かったので
通販ショップで検査薬を買った。
届いた日の夜、お母さんもお父さんも
寝た後に1人で検査薬を使った。
結果は
陽性。
子供が、私のお腹に、居る。
拓人には妊娠報告はしたが
お母さん、お父さんには打ち明けなかった、いや、打ち明けられなかった。
それから二週間、
お母さんが私の生理の遅れに気づいて来た。
すごい形相で私を見て検査薬を渡した。
怖くて、4日間ぐらい放置していた。
でもお母さんに怒られたので
検査薬を使った。
やっぱり陽性。
お母さんにすごく怒られた。
仕方が無い、あたりまえだ。
中学三年生で妊娠。怒らない親なんて居ない。
拓人の家とは家族ぐるみで仲が良かったので、
お母さんが拓人に連絡を入れた。
「愛華の妊娠の事は知ってるよね？
選ぶのは中絶しかないです。自分からお母さんに話した方が良いと思います。なので拓人がお母さんに話してください。どうしてもむりそうなら私（愛華母）から話します。どっちにしますか？」
その連絡に対して拓人は
「迷惑をかけてしまい本当にすみません。この事に関しては自分からお母さんに話します。本当にすみません。」
とのこと。それから数日経って
私の家に拓人、拓人母、拓人父
私、私母、私父の6人で話し合いをしました。
拓人父「愛華ちゃんの体が元気そうで良かったです。これからのことはどうであれ、良かったです。」
私父「ほんとうにすみません。」
拓人母「やっぱり中絶の方を選ぶしか…」
みたいなやりとりを1時間した後、
明日の診察代を受け取り
帰って行った。
まだ実感がわかない。
次の日
朝から診察に行った。
尿検査をして血圧を測り体重を測って
診察室に呼ばれた。
私だけが呼ばれた、何をするのかと思っていたら、隣の部屋に入れられた
上半身の部分だけあって、足の部分はぱっかりとふたつに分かれている。
まさにテレビで見るようなアレだ。
下着を脱ぎ、その台に乗せられた。
足を開き、指を無理やり二本挿れられ
グリグリと無造作に開かれ、お湯で洗浄された。そのあとに超音波の棒？を挿れられエコー写真を撮った。
診察はそれでおしまい。
それから先生と話をし、手術は三週間後となった。
それから次の日に手術に向けての採血をした。その日はそれでおしまい。
家に帰り、拓人と2人で名前を決めた。
まだ女か男かわからないが女の勘で女の子が居ると思い、 望華ノゾハ と決めた
その三週間の間に修学旅行があった。
できるだけ無理をしないように。
体にも良いものを食べるようにした。
それでも気分が悪い。
選択体験では乗馬をした。
上下運動なのでとても酔った。
望華に悪い事をしたかなと思った。
帰って来て2日後。
とうとう手術の日がやってきた。
昨日は泣き過ぎて目が腫れていた。
朝の8時半から絶食、水すらも飲めない
9時頃から術台に呼ばれた。
もう手術かな？と思っていたら
色々な器具をアソコに挿れられ
変な棒でぶすぶすさした。
30分がすごく長く感じた。
とても痛かった。子宮を無理やり広げられる感じ。
そのあとに子宮が閉じないように
何かを挿れられた。それには痛さを感じなかった。
病室に戻って横になっていた。
子宮が痛くてたまらない。
拓人は野球をやっていて進路が決まる試合なので、無理を言って野球に行ってもらった。なので拓人の代わりにお母さんが居た。
それからどれほど寝ただろう。
1時間程度か。
お腹が空いた。喉が渇いた。
アソコから少し出血している。
私は意外にも落ち着いていた。
落ち着いていたと言うより、現実を受け止めれていなかった。
それからお母さんと私の赤ちゃんの頃の話をした、なぜかお母さんの前だと泣けない。笑い飛ばしていた。
二週間、三週間前まで毎日ないていたのに。
嘘みたいだ。
12時半。
手術室に呼ばれた、あぁ、もうか。
またあの台に寝かされた。
血圧計を左腕に、酸素濃度を測るのを右手指に、それから何かわからないが筋肉注射を打たれた、その後に点滴をされた
パンツを脱がされ。20分後先生が来た
色々と用意している。
また指を無理やり挿れられ広げられる。
それからお湯で消毒。
そのあとに超音波の棒？を挿れられ
エコーを見た。前より成長していた。
やっぱりエコーを見ると泣いてしまう。
先生や看護師が居るのに、涙だけを流して泣いていた。
それから点滴の代わりに麻酔を刺された。
看護師「1」
私「1」
看護師「2」
私「2」
看護師「3」
私「3」
看護師「4」
私「4」このへんで天井がゆらゆらしてきた
看護師「5」
私「5」
看護師「6」
私「…。」
私は意識が途絶えた。
手術中は麻酔が効いて何にも覚えていない。
でも手術が終わり、運ばれる最中に意識が戻った。
ベットについてまた意識が途絶えた。
それから1時間意識が無かった。
そして起き上がった。フラフラする。
幼馴染が来てくれていた。
やはり現実を受け止めれて無いので
悲しく無かった。泣けない。
それよりも尿意が凄かったので
フラフラで支えられながらトイレに入った。
やっぱり子宮をえぐられたので出血がある
トイレを終えた後、お父さんに飲み物を買って来てもらった。
でもあと30分は飲めない。やっぱり人が居ると悲しくても泣けない。ましてや親のまえなんかで泣けない。
お父さんがコンビニに行ってる最中
幼馴染とこんな話をした。
私「まだ気持ちが現実に戻ってないからあんまり実感してないねん。だから涙もでーへんわ。笑」
幼馴染「そりゃ、まだ麻酔も覚めたとこやし今は仕方無いんちゃん？」
私「そーかな？でもやっぱりエコーみたら子供の成長が見れて泣いてしまうわ」
そんな話をしているとお父さんが帰ってきた。
お腹が空いた。次は消化に良いうどんを頼んだ。
麻酔が覚めて30分自分の体力の回復に驚いていた。自分でも驚いた。
普通の人は麻酔が覚めてもご飯を食べると吐き気がするらしい。
意識が戻ったのが2時頃
病院を出たのが4時半頃。
家に帰り、幼馴染とお母さんと話した
まぁ、実感がわかないので普通に話せた。普通に笑った。
それからしばらくしてお母さん、幼馴染、幼馴染の妹、拓人、拓人母とココスに行った。
幼馴染の妹は妊娠の事すら知らないので
話を控えるようにしてもらった。
それからご飯を食べ
個々の家に帰った。
他愛のない話をして、部屋に戻った。
部屋に戻ると現実に戻れる。
望華はもうお腹に居ない。
悲しみも嬉しさもわかちあえない。
栄養をあげられない。
そして手紙を書いた
望華へ
望華は今日天国に行きました
ごめんなさい。
産んであげられないのに。
また愛華が大人になったら戻って来てくれるかな？
ちゃんとお供えして供養も行くね。
絶対忘れへんよ。
始めて見るのがお母さんの顔じゃ無くてごめんね
始めて抱かれるのがお母さんじゃなくてごめんね
望華の事が大好きなのに、産んであげれなくてごめんね
次お腹に来てくれた時は
もっともっと大切にする。
もっともっと愛する。
だからもう一回だけ戻って来て。
あと5、6年待ってて、
次は色々なところいこ。
お母さんとお父さんと望華で遊園地とか
望華の行きたいところ行こ。
どこでも連れてく。
ごめんね。
ほんとうにごめんなさい。
でもお母さんのところに来てくれて
ありがとう。
大好きです。愛してます。
次こそちゃんと育てるね。
お母さんより
私の辛さはこれからも進みます。
人殺し
この言葉を言われたとしても否定できないです。
ほんとうに人殺しをしました。
まだ産まれてもない尊い命。
私達の身勝手な理由で殺してしまった。
何より、お腹に居ないのが1番辛い。
どれほど手術日になってほしくなかったか。
でも時間は平等に過ぎます。
私は今回の件でわからされました。
私は19や20になった時に
同じお父さんで同じ望華がお腹に宿ると信じています。だから悲しくはないです。戻って来てくれるまで、私は平気です。望華に恨まれても、呪われても仕方が無い。でも、やっぱり親を嫌いになれる子供は居ないです。私もお母さんを愛していると同様に、望華に愛されていると思っています。私も望華を愛しています。
やっぱり辛いものです。現実に戻ると涙が止まりません。
次に産まれて来る子供は必ず産んでこの手で育てる、と望華に誓いました。
みなさん妊娠を軽く考えないでください。
外出しで妊娠しないなんで大間違いです。
経験してからでは遅いです。
私が上から言える立場ではないです。
批判されてあたりまえです。
ですが、この記事を読んで
「こうゆう事になる前にちゃんとしよう」
って思ってほしいです。
コンドームだけで100%避妊できるか？
それは違います。
ですが、外出しよりはかなり避妊できます。
お願いします。自分は妊娠しないなんて考えないで。
話がグダグダでわかりにくいですが、
本心。実話。を全て書き出しました。
