そう聞くあたしに結奈ちゃんは涼しい顔で一言。



「楽しいから?」



首をかしげて言う姿は可愛いんだけど……なにが楽しいのかわからない。



「あ、そういえばね山崎 颯也くん?」



「え? 颯也くんがどうかしたの??」



結奈ちゃんから発せられた“山崎 颯也”の名前に反応してしまう。



さっきまでの疑問なんて吹き飛んで、頭の中は颯也くんだらけになってしまった。



単純だな……なんて思いつつ、結奈ちゃんが口を開くのを待つ。