『わかった! ありがとうございましたっ』 そう言って、ニッコリと人懐っこい笑顔を俺にむけた。 『どーいたしまして』 その笑顔にドキッとしたのには気づかないふりをした。 それから俺は塾のバイトを辞めたけど、なぜか桃香のことが頭から離れなかった。 その時は名前も年齢も知らなかったから、桃香のこと何もわからないままだった。 だから、まさか俺が担当するクラスにいるなんて思いもしなかった。 桃香は俺のことなんて覚えてないだろうけど、それでもイイと割り切った。