あれ、この声……。 まさかと思い、声のするほうをみれば確かにスーツを着た絢斗の姿。 パァ……と笑顔になるのが自分でもわかった。 「絢斗っ」 絢斗のとこまで走っていき、その勢いで抱きついた。 「……っと。 ずい分と大胆だな? 桃香らしくない」 そう言いながらもギューと抱きしめ返してくれる絢斗。 絢斗だ……。 結奈ちゃんたちがいるのも忘れて抱きついたまま。