「桃香ちゃん、前に出てだって」 横にいた千秋くんがコソッと耳打ちしてくれるけど……えっ!? 意味もわからないまま千秋くんに背中をおされて前にでる。 みんなの視線があたしと山崎くんに……! みんなに見られることに慣れてないあたしは緊張しまくり。 「えっと、お願いします」 山崎くんがそう言ってかろうじて頭で次はあたしってことを理解して口を開く。 「よろしく、お願いします…」 なんとかあたしも言ってそそくさと自分の席にすわる。