「もーもーかー」 悪いと思いながらも桃香の頬をペチペチたたく。 「……んっ、ここどこ……?」 数回ペチペチして大きなあくびをしながら、起きた桃香。 「ついたって……どこに?」 まだワケがわかっていない桃香をつれて、車からおりた。 「あ、そーいえば遅くなっても大丈夫か? 大丈夫なら、ご両親に連絡入れといくれ」 不思議そうにしながらも桃香は親にLINEを送った。