「はぁ!?

いつもしないくせに……ちょっと待ってて!」



そう、メイクなんてめったにしないあたし。



でも、せっかく絢斗と出かけるんだからちょっとでもカワイイって思ってもらいたい。



自分のメイク道具を取りに行ってたお姉ちゃんは、あたしをベッドに座らせてすぐメイクを始めた。



さすが、20歳のお姉ちゃんはメイクをするのがうまい。



あたしがやるより、綺麗で早い。



「ほらできたよ!」



「ありがとお姉ちゃん!」