「このまま、ここでサボろっか」 チャイムが聞こえるなか、イタズラっ子みたいな顔で提案する千秋。 「うん、サボっちゃお……」 五限目、確か数学だよね。夏川先生なら、桃香になんとかしてもらお……。 「何考えてるー?」 「千秋のこと!」 「ちょ、おまっ……」 顔を逸らして、耳まで真っ赤になる千秋。 たぶん、あたしの顔も真っ赤な気がする。 結局、五限目が終わるまで千秋と2人で色んなことを話した。