お互いに応援しあって、結奈ちゃんは約束で屋上。あたしはお決まりの数学準備室に向かった。 数学準備室について、ドアを開けてそっと中をのぞけばイスに座ってなにか考えこんでるような夏川先生。 その姿を不思議に思いながらも、そーっと中に入って夏川先生に近づく。 一歩一歩、バレないように夏川先生の真後ろまで行けた。 今のところ、夏川先生にはバレてない。 「絢斗!」 名前を呼んでポンッと夏川先生の肩をたたく。 「うわっ!?」