「どし、たの?」



「いや、結奈ちゃんが事故にあったのかと……」



「心配させてごめんね? ちょっと、寝坊しちゃって……」



申し訳なさそうに眉を下げて謝る結奈ちゃん。



「いーよ! なんともなくて安心したから」



そう言ってニッコリ結奈ちゃんに笑いかける。



「ありがとっ。

行こっか! 久しぶりの桃香とのデート!」



「うんっ!」



ふたりで並んで街に向かって歩きだす。