もうちょっと頭がよくなりたい。
「でさ、松井はどうなったわけ？」
「うーん…わかんない」
「わかんないって…」
だってさぁ、
いっちゃんが好きなんだもん。
「頌子の好きなようにしな？」
「うん…」
どうして松井君はあたしを好きになったんだろう…
「優、ちょっと行ってくる」
「はぁ？どこに？ちょっと！」
どこにって教室内なんだけど。
「松井君、ちょっといい？」
「え？あ、中山さん」
中山はあたしの名字。
「頌子でいいよ」
「う、うん」
松井君の顔が少し赤い。
こんなのファンにとっては鼻血もんだな。
「あのね、松井君はあたしのどこを好きになったの？」
