「諦めるなんてさ、口で言うほど簡単じゃないんだよ。」

俺が小学生の時、バレーの大会で負ける寸前。

1セット目は25対16で負けて、この時すでに2セット目。

俺、新海蒼空のチームは男女混合チームで、俺はスパイカーをしていた。

そんな俺を打たせるためにトスを上げてくれたのは風海燐。

信頼できる俺のパートナーだ。

俺はあいつのおかげでフリーで打てて、あいつのおかげでここまで来た。

「勝てるわけねぇよ!10点差なんて覆せるわけ…」

「なくない!ここまで来たんだ!終わってたまるか!」

男みたいな口調で俺に言う。あいつは俺が諦めようと何度も言っても頑張ることをやめなかった。

そう、コート上の七人のうち一人だけ


あきらめてなかったんだ