「よいしょっ、と。…痛いなぁ。」 転んだ拍子に落とした教科書類をまとめて、打ち付けたおしりをさする。 あんま人いなくて良かったなぁ。こんな姿奈々ちゃん以外に見られたら不登校ものだよ。 遅刻届け書かなきゃなぁ。 「はぁ…。」 ため息を吐いていると、肩に手を置かれた。 「うにゃッ…!」 「あの、理科室ってどこですか?」