---------------------- 「はぁ、はぁ、はぁ。」 お化け屋敷の出口を突っ切って、近くのベンチに座りこむ。 乱れた服装を直して、心を落ち着かせる。 …………、ああああああ!!水城君置いてきちゃったあああああ!!! このベンチからはお化け屋敷の入り口が見える。 ----水城君が出てきたらすぐわかるし、しばらくここにいようかな。 ぱたぱたぱた。 襟を扇ぎ、暖かくなった身体を覚ます。 「あーあ、早くこないかなぁ…。」 置いて来ちゃったのあたしなんだけどね…。