白いTシャツの上に赤い生地のパーカー。
下は青いジーンズというラフな格好。


かっちりとした制服姿とは少し違った、ゆったりとした私服。


周りにいる人みんなにみられてる。


………あたしこの人の隣歩いていいのかなぁ。


うつむいたあたしに水城君が話しかける。





「先輩、今日は俺につきあってくれますか?」


「うん、どこにいくの?」


「こっちです」






いけない、いけない。


前を進んで行く水城君に追いつくために少し小走りになる。