駅前、十時五分前。 あたしは昨日買った白いワンピースの上に桜色のカーディガンを着て、いつも下ろしている髪の毛をゆるく巻いて来ていた。 「水城君、水城君……んー、どこだろ。」 「ここですよ、先輩」 「ひぇっ!?」 いつもどうり(?)のように後ろから手を肩に乗せて、突然現れる水城君。 心臓に悪いからやめてほしいんだけどな…。 「!?」 「……?どうしたんですか?先輩」 「…、いや、なんでもないよ」