すごい笑顔で奈々ちゃんは水城君に語りかける。 「水城君、水城君。唯がケータイのお礼に、帰りクレープおごりたいって!」 「な、何いってん--むぐっ!」 奈々ちゃんがあたしの口を塞ぐ。 断って、断ってよぉ! み、水島君ーーー!! 懇願するように水城君を見つめる。 「いいですよ。放課後校門で」 「やったね、唯!」 ふりふりふりふり。 首を振るけど気にも留められない。