「何があったのか聞きたいけど
俺もう限界。教室まで連れてって」
そのまま腕を背中まで移動され
ぎゅっと力が入る
抱きしめられる形になった
「ちょっ…!」
その時
「はいはい、そこまでよ優斗くん」
保健の先生が私から優斗を離す
いつのまに…
「チッ…」
あれ、いまの舌打ち?
まさかわざとやってたの!?
優斗をみるとあいかわらず眠そうで
それが嘘には見えなかった
「唯奈ちゃん、もうすぐチャイムなるから
教室に戻りなさいね?
優斗くんはベットに寝かせとくから」
「…お願いします」
優斗が心配だったけど
先生に従い教室に向かった
