何だか先輩のキスとは違う

優しくて拒否出来ない感じ
考えただけで耳まで暑くなる


授業なんて聞けるはずもなく2時間過ぎた

(HR長かったな、早く帰ろ)


急いで帰る支度をして
帰ろうとしたら思いっきり何かにつまずいて転けてしまった

『あ…メガネが』

バキッ

『やだゴメンね!?大丈夫?』

思わず長い髪で顔を隠してしまった

レンズが割れたメガネを掛けて

『大丈夫です…私こそごめんなさい』

(今メガネ技と踏んだ…?そんな訳ないか)

顔を上げると

『愛ちゃん?あっ、あの私用事があるからごめんなさい!』


(また逃げちゃった。でも私が見たのは見間違い?)



『それにしても、メガネ割れちゃったな』


『おいっ!なに勝手に帰ってるんだ』

『アラン君!どしたの?!』