ある6月の梅雨のこと



「あー、今日も雨か、傘持ってないしお母さんも今日は迎えこれないって言ったし、しょうがない歩いて帰るか」



あー、今日に限って大荷物だし思ったより雨降ってるしあー、ほんとについてない



だれか、乗っけていってくれたりしないかな?



「すみません」



ん?声かけられたのうちかな?



いや、そんなわけないよね



帰ったらお風呂「あのー、もしよかったら傘使います?」



ん?いまのは確実に自分だよね



振り返るとそこには



雨が降ってるなんて思えないほどのとても明るい笑顔の人がいた



制服はうちと一緒で校章は青だから1つ上の先輩だ



「あっ、いや大丈夫ですよ荷物多いし傘持つ手がないので」



「じゃあ、俺がさしてあげるよ」



「あっ、いやそれは悪いですよほんとに大丈夫です」



「そんなことない。こんな土砂降りのなか傘もささずに歩いてるなんて風邪引くだけだから!こっちおいで」



そして、うちは抱き寄せられ相合傘的な感じで帰ることになってしまった



そのおかけで風邪引くことにはならなかったんだけどね