誤魔化そうとしている北斗から

無理に聞き出すのはよくないことだと

ちゃんとわかっているつもりなのに

どうしても聞きたいという思いが

勝ってしまう


2人にしかわからないことがあっても

しょうがないけれど

私の知りたいという欲が

どうしてもぬぐえない


結局北斗からは

何も聞き出すことができないまま

一限の始業を告げるチャイムが

校舎中に鳴り響いた