~透明な言の葉~






秋斗とは小学生からの付き合いだ。







「お前、またいちごミルクかよ」




ニヤニヤしながらいつも通りからかってくる。




「なに、良いじゃん別に。」






「や、悪いこたね〜けどよ。





こりね〜甘党だな、由蘭ちゃんは」




そう言って、横に並んで俺と同じように空を見上げている。




「いい加減やめろよ、その呼び方」





「やだね。


てか由蘭、こんなビュービュー風が吹いてる寒い屋上なんかで飯食ってねーで、俺らと一緒に教室で食わねー?。」






「うん、、、、誘ってくれるのは嬉しいんだけど、




俺、人と関わるのまだあんまり慣れなくって。」







「そんなこたぁ、お前見てたら分かる。

何年付き合ってると思ってんだ。」



「じゃあ、どうして、、」



ガシッ



ふいに肩を掴まれ秋斗と向き合う形になる。



「確か、、、由蘭が人間不信気味になったのって、2年前の夏、、、頃からだよな。



ビクッ





思い出して体が勝手に震える。