どうしてこんなことになってしまったんだろ......、
「はぁ、、、、。」
屋上で一人、何も知らないと言いたげな青い空に疑問を浮かべる。
答えなど降ってこないとこも分かってたし
何故こんなことになったのか
全ての原因は
あの瞬間、好きという気持ちを抑えられなかった自分にあることは
百も承知だった。
ガチャ....
後ろでドアが開く音がする。
振り向くことはしなかった。
ここに来る人間が誰なのか
ある程度は特定出来たから、、、
「よぉーーーー、由蘭じゃねーかっ」
その声にホッと心を撫で下ろす。
そう言って、陽気に微笑んでくるコイツは
俺の幼馴染、であり
唯一の友達ともいえる男、
本城 秋斗だった。