「…あなたはいったい?」 とりあえずこの話題は回避しなくちゃ。 「あ~俺?2年の中橋海斗。 で、君は…。シグレちゃん??」 「はい、同じく2年の藤澤時雨です。」 同じ2年だったのか。 あれ?恋は…。 「あはは、うん…?うん。OK♪」 彼氏と電話中か。相変わらず… 「呑気だな、恋は。」 !?!? この人私と同じことを…! しかも呼び捨て…。 遠くから海人くんの友達の呼ぶ声が聞こえた。 「ん、じゃ、また!」 久し振りの嫉妬に気がついたのは、そう遅くなかった。