「……藤澤!起きろよ!!やべーぞ!」



ん?…誰だろう。この声。



あ、ヤバい。



…瞼を開けば先生が鬼のようになっていたのが見えた。



そしてその目線の先には…私だけ。



「藤澤!お前、ここの問題書け。」



ん…え??あ、セーフか。


寝てたのバレてなかった…



あの声のおかげで助かった。



私は眠い目を擦りながら黒板まで向かって、チョークを持った。