12月の恋物語

「彩芽ってさぁ、新太のこと好きでしょ?」
「…は?」

学校祭が終わって、その次の日、友達の七瀬 小夏にそう言われた。
小夏は小学生の頃からの仲だし、私のことはだいたいわかっている。
だからこそばれたのだろう。

「あー!やっぱりそうなんじゃん!」
「小夏、うるさい。」

小夏の騒がしい声でクラスの何人かの視線を浴びる。

「あんたさ、それ、だれにも言わないでよ?めんどくせーことは無理だから。」

小夏はおっけおっけ!大丈夫だって!なんて言ってたけど、
なにが大丈夫なんだろうか。
小夏の口の軽さは異常だ。

その日の夜、私は新太にメールをした。
新太はちょうど塾が終わったらしい。
お疲れ様!とメールを送ると、
さんきゅ。
なんて、短い返事。
ぶっきらぼうで彼らしい返事。

そして、雑談メールをした後、
なぜか恋バナへと話が進み、
お互いの好きな人を言おう!と、なってしまった。
私は言うのをためらった。
だって、私が好きなのは新太。
告白になるなら…でも…。

早く言えよ。と、メールが来る。

「あー…、どうしよう。」

結果、言わなければいけなくなったしまった。
強制!ほら!な?言わねーし!
なんて言われてもね。

「…もういいや!言っちゃおー!」
私はすぐさまメールをした。

<私の好きな人、新太だよ>
返事はすぐに来た。
<じゃぁ、付き合う?>

そして私たちは付き合うことになった。