教室のドアをあけた。 教室が突然シーンとなった。 「えっ」 優芽が固まった。 何事かと、優芽の視線の先を見た。 優芽の机。 私も言葉を無くした。 机には 『シネ』『男好き』『バーカ』 などと、優芽に対する悪口が書いてあった。 机の中にはゴミが敷き詰められてる。 漫画でもよく見る “いじめ” 優芽が書かれた悪口を消す。 私はなにも出来ず、ただ立ちすくんでいた。 「梨香、きて」 真利がにやけながら私を呼ぶ。 嫌な予感。 まさか…真利が?