目の前にいるのは、優芽。



「よかった…無事で…ってひどい怪我だね…。無事じゃないよね…。
今までいっぱい傷つけてきて、大丈夫なわけないよね…っ
ひどいこともいってきたし
いっぱい手をあげたし
なにより助けてあげられなかった…。
本当にごめんなさい…」





優芽の涙が私の頬に落ちた。


「謝らないで…。確かに今までいじめられてたけど…
今助けてくれたじゃん。
すっごくうれしかった。

ねぇ、また戻りたい。
前みたいな仲良しに…」




「私なんかに友達の資格なんて…「梨香じゃないとだめなのっ
私の親友は梨香だけなのっ!」



優芽…ありがとう。


やっと気づけた。

一番大切なことは、信頼しあうことだよね。


優芽は今までずっと私を信じて思い続けてくれた。

これからは私も優芽より一途に思い続けるから!




やっと優芽とわかり会えた。


優芽を避けてたけど、それはただの口実だった。

現実と向き合うのが怖かったんだ。


でも、やっぱり逃げずに優芽のところに向かってよかった。


こうしてまたわかりあうことができたから───