「…これババァ…だよね??」

みんなが思っている事を口に出したが、誰からも返答は無い。

佐藤が部屋を変えて欲しいとお願いした時、断ったババァを見て正直頭にきていた。
けど、わざわざ医者に相談をしに行っていた事も知らなかった…

ババァのいつもの悪態の裏に、こんな優しさが隠されていたなんて…

頭の中がグルグルしてる。
困惑しながら部屋の中を見回すと…
あれ???見覚えのある柄だ…

仁志はそれを手に取ると固まった。
無くなった仁志のお気に入りのワイシャツだったからだ。

「何でここにあるの??」
仁志は山口が持っていた日記を取り上げると、次のページを開いた。