人通りの少ない廊下へくると今野くんは何か言いたげに私を見る。
「なに?はやくして。」
「服部さん…さ。もしかして…。あ、や、違ってたらごめんね!うん。」
なにこの人。挙動不審?
「服部さんさ。動物と…はな、せる?」
??!!
え…??
「なにいってるの?頭大丈夫?」
「いや、でも朝…。」
「人違いじゃないですか?」
「…ごめん。」
少し間があった後、私は早歩きでその場を去った。
びっくりした。
まさかみられてたなんて。
いや、べつにいいけど、
めんどくさくなりたくないから…。
「ちょっと、ひどかったかな…。」
