エイルが仕事を休んだ理由を知ったアルフレッドは、とんでもない人物が友人にいたものだと同情を示すが、その「とんでもない人物」の中に彼の名前が含まれていることを知らない。
その時、仕事を行わず愉快な言葉を交わしているエイルとアルフレッドに、シンの辛辣な言葉が飛ぶ。彼女は当初、彼等のやり取りを聞き流していたがなかなか仕事に取り組まない者達に苛立ちを覚え、いい加減に仕事を行って欲しいと注意を促しアルフレッドを睨む。
「何故、俺を――」
「一番、喋っていた」
「差別していないか?」
「別に」
何処か冷たい対応だが、言葉の通り彼女はアルフレッドを差別していない。しかしシンはアルフレッドに厳しく接しているがエイルも同罪と考えているらしく、彼への圧力も忘れない。
彼女の言動と漂わしている雰囲気から「危険」と察したエイルはペンを持ち仕事を再開するが、シンとのやり取りに集中しているアルフレッドは仕事を再開するどころか語尾を強めていく。
これはこれで彼らしいともいえなくもないが、いつまでも反論し続けているとシンの感情が爆発してしまうかもしれない。エイルはアルフレッドの身体を突っ突き仕事を行った方がいいと促すが、シンとのやり取りに集中しているのか彼の突っ突きに全く気付いていない。
彼の感覚の鈍さに嘆息したエイルは、アルフレッドに魔法を使用する。勿論、相手を気絶させるわけにはいかないので弱い魔法を使用したつもりだが、久し振りの魔法の使用――加減を誤る。
「いて!」
「わ、悪い」
「な、何だ」
「魔法を使用した」
「お、お前」
「アルフレッドに気付いてもらおうと……」
「なんだよ、それ」
「……煩い」
突然の魔法使用に怒りを覚えたアルフレッドは身を乗り出しエイルを責めるが、彼の声音は想像以上に大きく騒音に分類される。大声により気分を害されたシンは咳払いした後、彼等の言動を制止させるだけに十分な言葉を発し、エイルとアルフレッドの驚愕させるのだった。


