力の制御を行いつつ、訓練を行う。思った以上に難易度が高い訓練になってしまうが、メルダース以外では殆どの場所が防御されているわけではない。特に護衛を行なっている場合、護衛者に被害が行っては一大事。だから上手く制御を行ない、魔法を使用しないといけない。
アルフレッドとシンが得意としている剣と違い魔法の力は破壊力抜群だが、それに比例して使い方が難しい。油断すれば使用者に力が跳ね返り、肉体を傷付ける。魔法の制御の難しさを二人に話すと、興味を示したのかアルフレッドが魔法の訓練を近くで目撃したいと言い出す。
「僕は、別にいいけど……」
「本当か?」
「だけど、副隊長が……」
「難しいかも」
「だが、頼めば……」
「これに関しては、僕は手助けできないからアルフレッドが頼めばいい。断られても知らない」
エイルの引き離したような言葉に、アルフレッドはすがり付く。リデルは尊敬する上司であったとしても、苦手としているので自ら進んで何かを頼むということはできない。だから間にエイルに入ってもらい了承を得てもらおうと考えたが、シンが横から鋭い指摘を行なう。
「そう言うが、お前も見たいだろう」
「見たいと言えば……」
「だろう」
指摘をしてきたシン興味をあったことが嬉しかったのだろう、アルフレッドが歯を見せながら笑う。その笑い方にシンは苦笑しつつ、エイルに了承を得たら一緒に見学していいか尋ねる。何処か申し訳なさそうな言い方にエイルは首を縦に振ると、快く受け入れていた。
「有難う」
「だけど……」
「副隊長か」
「そう、問題はこっち」
「駄目だったら、諦めるよ」
「でも、こればかりは言わないとわからない」
いや、それ以前にシードの返答次第で訓練できるかどうかで、訓練ができるかどうか変わってくる。これはあくまでもシードがいい返答をしてくれた時の約束であって、訓練所の使用の許可が下りなかった時は不平不満を漏らさず素直に諦めて欲しいとエイルは二人に言う。


