森に抱かれて


「そうだな」

そうだなって。悔しい〜、あっちの方が一枚上手だぁ。もういい、食べよっと。

黙々と食べはじめる智子を穏やかな笑顔で見る佐藤。

「ああ、そういえば、仕事は決めた?」

「あ、その事についてご相談させて頂こうと思いまして」

「ん?相談?」

ちゃんと答えてくれるかなぁ。

「ここで喫茶店やる件なんですけど」

「ああ、その話」

「はい。やってみたいと思うんですが、何をどうしたらいいのか、全く見当がつかないので」