森に抱かれて


「お、なかなか美味しそうなのが出来てるじゃん」

「ありがとうございます」

佐藤は流しで手を洗うと、サッと料理の用意されているテーブルの椅子に座る。

「食器とかも勝手に使わせて頂きました」

「ここにあるの全部、ペンションのだから、どれ使ってもいいよ」

「佐藤さんの個人持ちじゃないんですね」

「ああ。俺はシンイチみたいにフライパンとか抱えて来なかったから」

「…」

半笑いだし。