森に抱かれて


「そうよね、買った方が結局安くつくかもよ」

と、美咲。

「とにかく、謙太郎が本気で一歩踏み出してくれた事が俺はホントに嬉しい」

「要…」

「しんちゃんがここに来てくれたおかげだよ。ありがと、しんちゃん」

「いえ、私は…」

「犬拾わなくて正解だったな、謙太郎」

「まぁな」

「犬?なんですか?それ」

「なんでもない、なんでもない」

なんか怪しい…。

「まあ、とにかく、おめでと。仲良くやれよ」

「ああ」

ほら、このフワッとした笑顔に弱いんだよなぁ。ずっとその笑顔見せててね、佐藤さん。


−完−