森に抱かれて


「え?いいんですか?」

「ああ。その代わり面倒な事も全部自分でやらなきゃいけなくなるけど」

「はい」

「それで、この建物丸々二人に貸すって事でいいんだよな?」

「ああ」

「謙太郎だけだったら、信用なんないけど、しんちゃんがついてれば、滞る心配もないし、この際、買ったら?ここ」

「買う?」

「ローンなんて組めないぞ」

「その辺は親父に交渉してやるよ。どうせ、こんな山奥、俺も継ぐ気ないし」