森に抱かれて


あんなにズーズーしく押しかけてきたのに。…なんで、佐藤さんは、あっさり私を受け入れてくれたんだろ…。

「ん?どうした?」

そう、この顔。このフワッとした笑顔、初めて会った時から変わらない。今思えば、もう一度この笑顔が見たくて、ここにきたのかも。気づかなかったけど、あの時から、既に佐藤さんの事が好きになってたのかもしれないな。

「疲れたんなら、片付け明日でもう寝てもいいよ」

佐藤は急に黙り込んだ智子が眠たくなったのかと、顔を覗き込む。