「あ、中里さん?すぐ行く」 佐藤はさっと身の回りを片付けると急いで表の出入口に回って、中に入ってくる。 「すみません、お待たせして」 佐藤は中里の向かいに座る。 「あら、そんなに待ってはないのよ。待ってるのは、体験教室」 「すみません…」 「ふふっ。この前のお世話になった瀧澤さんがね、前回生徒さんたちにとっても好評だったから、次は是非、生の藍の葉で染められないかしらって、佐藤先生に聞いてみてって言うもんだからね」