「はい、どうぞ」 「ありがとうございます」 智子は一口飲む。 「ん、おいし」 「そう?」 「佐藤さんにコーヒー入れてもらうの、これで2度目ですね」 「ん?そうだっけ?」 「1回目は初めてここに来た時です」 「あ〜、そうだったな」 「あれからまだ、何ヶ月しか経ってないのに、なんか随分前の事のような気がします」 「そうだな」 「そういえば、見せたい物って?」