その時『手術中』の電灯が消える。 「…終わった」 手術室のドアが開き、佐藤と美咲は立ち上がって誰か出て来るのを待つ。 直ぐに、医師が出て来て佐藤たちに歩み寄る。 「ご家族の方ですか?」 「あ、いえ…」 「うちで働いてもらってる人なんです」 言い淀む佐藤に代わり、美咲が答える。 「ご家族は?」 「すみません、連絡がつかなくて」 「そうですか。では、申し上げますが、頭の縫合手術は成功です」