智子はじっと『さともり』の字を見つめる。 「わかった?」 「…いえ、全然」 すると、佐藤は両手でそれぞれ端の『さ』と『り』を隠す。 「わかった?」 「…とも?」 「わかった?」 え?何何?森は友達とか、そういう事? 眉間にシワを寄せるて考え込む姿を見て、佐藤の方が不安げな顔になる。 「あれ?シンイチって、『智子』じゃなかったっけ?」