森に抱かれて


「もうひと捻りなんかないですか?」

「もうひと捻りって言われてもなぁ」

だって単に『森』ってだけじゃなぁ。

「ん〜、そうだなぁ」

佐藤はノートにシャーペンで『森』『佐藤』などいろいろな字を書いてみる。その字を見ながら智子が呟く。

「…前から思ってたんですけど」

「ん?」

「佐藤さん、字、キレイですよね」

「そう?一応、書道は7段だけど」

「7段っ!」