森に抱かれて


「ん〜。マークねぇ」

「文字でもいいし、図でもいいし…。あっ、でもどっちにしろ、せめてこのくらいですよ」

智子は親指と人差し指で小さい長方形を作って見せる。

「だよね。それで蝋で判を押すんだから、シンプルに限るな」

「じゃあ、『丸さ』にしますか?」

「まるさ?」

「丸の中に佐藤のさ」

「喫茶店の名前は入れなくていいの?」

「え?喫茶店?」